イノシシ被害を防ぐために


今日からできる現場対策ガイド

秋から冬にかけて活発になるイノシシ。農作物を守るには、季節ごとの行動を知り、効果的な対策をとることが大切です。

なぜイノシシは農地に現れるのか?

イノシシは雑食性で、季節ごとにエサを求めて山から里へ下りてきます。特に秋から冬にかけては、ドングリやクリを食べ尽くしたあと、農作物や貯蔵物を狙って人里近くまで出没するようになります。

イノシシの行動パターン(季節別一覧)

季節主な行動食べ物出没傾向特記事項
春(3〜5月)出産・子育て期草・タケノコ・若芽中程度親子連れが多い
夏(6〜9月)夜行性が強まる果実・トウモロコシ高い水辺やぬかるみ付近で活動
秋(10〜11月)栄養を蓄える時期ドングリ・イモ類非常に高い里山から農地へ下りる
冬(12〜2月)繁殖期・エサ不足根菜・穀物非常に高いオスが活発・攻撃的になる

季節別・被害と対策のポイント

季節被害の主な内容対策ポイント
タケノコ・新芽の掘り返し早期に電気柵を設置・残渣を処理
果実・トウモロコシ食害夜間照明・音威嚇装置の活用
イモ類・稲・果実被害忌避剤などの臭いで防御強化
貯蔵穀物・根菜の荒らし夜間監視ライト・センサー設置

効果的な防除アイテム

種類製品例特徴
電気柵ソーラー式・2〜3段式最も効果的。定期点検を忘れずに
忌避剤臭いタイプ・煙タイプ製品によっては降雨後に再設置が必要。設置場所を変えると効果持続
音・光装置センサーライト・爆音機夜間威嚇に有効。設置位置を時々変える

もしイノシシに遭遇したら

状況対応方法絶対にしてはいけないこと
遠くで見かけた静かに離れる追い払う・近づく
近距離で出会った後ずさりして距離を取る背を向けて走る
親子連れに遭遇すぐに離れる子イノシシに近づく・撮影する

地域ぐるみで守るために

  • 電気柵や忌避剤の共同設置で広域効果を発揮
  • LINEグループで出没情報共有
  • 自治体補助金(鳥獣被害防止事業)を活用
  • 定期的な「しし防」交換で効果維持

しし防は、イノシシの嗅覚と行動習性を研究して開発された日本製忌避剤です。
設置が簡単で、雨や風にも強く、全国の農家さんに選ばれています。